耐震施工について
犬正石材店の耐震施工
一概に墓石の耐震施工といっても、墓石の中心部にオートバイのダンパー機能を持った金属の棒を設置したり、基礎部分に衝撃を吸収する仕組みを取り入れたりなど様々な種類の耐震対策があります。 犬正石材店では、数ある耐震対策のうち、墓石同士の接着に衝撃を吸収する接着材を用いた「エアグリップ」という工法を用いています。「エアグリップ」の仕組みについてはこの下にある動画で簡単に 説明しております。
犬正石材店の耐震施工
犬正石材店では、耐震施工が標準工事の中に含まれています。
ここでは加藤様の墓石施工を例に犬正石材で行なっている標準耐震施工をご紹介いたします。
耐震施工の流れ
加藤家墓石建設予定地です。
芝台の大きさは0.9×0.9mですが少し広めに掘ります。基礎は広い方がお墓が傾きにくいです。深さは30cmを目安に掘ります。中央は水抜き用に少し残しておきます。
建設用機械で地面を丁寧に圧縮します。
砂利を入れます。
砂利を入れたら、再度丁寧に圧縮します。砂利が地面に突き刺さり一層地面を固くします。また、砂利を使用することによって水はけを良くします。
鉄筋を組みます。基礎が割れると傾きの原因になります。鉄筋はコンクリートの割れを防ぎ、頑丈にします。
セメントを敷きます。コンクリートを使用します。砂利入りコンクリートは固まった時に、より強度がまします。固まるまで数日間そのまま置きます。周りにはみ出ないように枠で囲います。
芝台・四つ石を据えます。石と石の接着面には耐震用接着剤を使用します。芝台・四つ石の水平を確認しながら据え付けます。石と石の合わせ面には耐震用接着剤を使用します。(芝台・四つ石は一枚の石で施工することもできます。ご相談の上選択頂きます)
ステンレス製の金具でコーナーを留めます。より一層の補強を考えています。 四箇所すべてをコーナー金具で留めた写真です。中央の箱から上の部分が納骨スペースです。箱も磨き仕上げの石製を使用しています。
耐震用接着剤を接地面に使用します。耐震実験では震度7クラスの揺れにも耐えるとありますが、100パーセント保証できるものではありません。よりベストな施工を考えています。
四つ石の組み立てが終われば、下台・上台・スリン・竿石を順番に設置します。横ズレ防止の石の心棒を入れます。二重の対策です。
コーキング仕上げを行います。石と石のつなぎ目には水が溜まりやすいですが、コーキング仕上げをすることによって水の吸い込みを防ぎます。セメント仕上げとはその効果にかなりの差があります。
完成です!コーキングをきれいに拭き取り、花立・水鉢・香炉鉢を特殊ジェルで施工してできあがり!お客様にお渡しするまでの間お墓本体にビニール袋をかぶせておきます。納骨前にはもう一度お掃除をさせて頂きます。